とある午後のやりとり。
うだがわ「やばい」
さかもと「やばい」
おぐら「なにが?」
うだ・さか「ワトソン」
そう、IBMのコグニティブ・コンピューティング・システム、ワトソンくんがすごすぎてやばいんです。
- 私は4,000以上の白血病の論文を1秒もかからずに読めます
- 私はたった数週間で新しい言葉が話せます
- 私は日々制定される膨大な法令も公布翌日には熟知しています
- 私は過去20年の財務報告書のすべてを把握しています
- 私は症状が出る前に病気を特定できます
- 私は婉曲表現や難しい比喩も理解できます
- 私はネットで話題になる前に売れる商品がわかります
- 私は22億カ所の天気を同時に予測することができます
- 私はあなたとともに成長できます
引用
ざっと挙げてこんなことができるらしい。しかも、微妙なニュアンスが理解できて、進歩のスピードが速く、ひらめきに近い自律発想ができる。
もはや人間はなにやったらいいの?状態。
(これはちょっと前の記事だから、もっと今はできることが増えてるのかもしれない。)
前日にも、デザイナーの仕事はシステムがやっちゃう時代がすぐ来るかもって話をしてたところに、このワトソンくんの話。
冒頭の「やばい」は、リアルに仕事なくなるかもの「やばい」なのです。
すでに、ワトソンくんは病気の治療法をいくつも発見し、ウォールストリートでは市場分析システムが証券アナリストに取って変わり、
将棋、囲碁、チェスでは人が人工知能に勝てない現実がある。
一般にコグニティブ・コンピューティング・システムが普及する頃には、「人間の仕事」はシステムの劣化版(もしくは廉価版)としてしか認識されなくなるのかもしれない。
また「癖」や「感情のゆらぎ」すらプログラムで表現できる時代。人の個性や意識ってなんだろう、生命ってなんだろう、とよく思います。
攻殻機動隊やマトリックス、ブレードランナーの世界が、現実味を帯びてきましたね。うーん、人にとってはシビアな世界・・・
つまり、気がついた時には、ワトソンがシャーロック・ホームズになっていた。なんでこともあり得る話。
ワトソンくんには、助手でい続けてもらうためには、「人の仕事」の神話化を始める時がきたのかー?なんて。
でも、ワトソンくんのおっちょこちょいな部分も見えてちょっと安心しました。
ワトソンくん、右に座ってる男性はね、55〜64歳じゃないからね。
38歳だからね。これから気をつけようね。
さて、デザイン業界、ひいては人類にとっても結構な状況にあるにもかかわらず、
弊社はちかごろ、「ワトソンくんたちをもっと活用するアイデアを考えるお仕事」をさせていただいております(笑)
ワトソンくんには、この世界はどんな世界に見えるんだろうなぁ。