こんにちは、PRさかもとです!
対談インタビュー エピソード2をお届けします!
今回はデザイン業界に足を踏み入れるキッカケ編です。
それでは、さっそくどうぞ〜!
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第1回 HENKAメンバー 対談インタビュー
代表 宇田川 直哉(うだ):
デザイナー 小倉 克洋(おぐ):
インタビュアー 坂本 千尋(さか):
●きっかけは後輩との出会いと彼女との別れ
さか:
そういえば、二人がデザイン業界へ興味をもったキッカケってなんですか?
おぐ:
デザインに興味を持ったのは遅い方でした。桑沢に入学する前は表参道のメンズバッグのショップで働いてて、28歳の時に桑沢デザイン研究所の夜間部に入学したんです。
さか:
そうなんですね!バッグショップは何年くらい勤めていたんですか?
おぐ:
3.4年働いてたかな。20歳くらいからアパレルのショップスタッフとかバイヤーをやってて。当時は、ずっとショップスタッフでいることに疑問を感じつつも、
なんとなく、で働いてましたね。で、後輩のスタッフで桑沢デザイン研究所に入学した人がいて、お店にお客さんがいない時は、桑沢の課題の相談に乗ってたんです。そうしてるうちに「あれ、俺、結構アイデア出せるかも?!」って思って(笑)
もちろん、当時はロジックもルールも知らないから、感覚っていうか、ニュアンスで言ってるんですけどね。「小倉さんは、デザイナー向きだと思うから、桑沢でデザイン勉強してみたらどうですか?」って
後輩にも勧められて。何科がいいのか彼に聞いてみたら、「立体と平面どっちもできるし、プロダクトデザイン科がいいんじゃないですかね」ってことで、プロダクトデザイン科の夜間部に入学を決めました。
さか:
へぇー!入学案内のマンガにありそうな話だ!
おぐ:
自分はこういうこと(デザインについて)を考えるのが嫌いじゃないんだって気づけたのは、大きな人生のターニングポイントでしたね。
さか:
かなり、後輩の彼との出会いは大きいですね。
おぐ:
あと、もう一つのきっかけが、そのころ付き合ってた彼女に「魅力がない」って言われてふられちゃったことなんだよね。その言葉がしばらく心に残ってて。魅力がないって言った彼女を見返したいし、悔しい。だから、今の状態から前に進まないとって思っていたんです。
さか:
おおお…、一気に切ない。
おぐ:
そう(笑)もう一度彼女に認めてもらいたい、かっこよくなりたい、モテたいっていうような、どちらかというと負の気持ちからのスタートだったかもしれないですね。前に進むための「なにか」は英会話でも、なんでもよかったけど、たまたま、後輩とデザインの話をしてたからデザインの道に入ったって感じかな。
さか:
当時の出会いと別れで今があるんですね。
おぐ:
そうだねぇ。だから、その後輩の結婚式で「新郎のおかげで今の自分は飯食えてます!」ってスピーチしたら新郎が号泣して、お客さんスタンディングオベーションだったよ(笑)
うだ:
あはは(笑) 普通にいい話だ(笑)
●忘れもののパンフレット
さか:
宇田川さんがデザインに興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
うだ:
自分は高校3年生の夏なのに進路もぜんぜん決まってなくて、進路どうしようかなーって思ってたときに、部屋に遊びに来た友達が東洋美術学校のオープンキャンパスのパンフレットを忘れていったんですよ。
で、なんだこれ?って感じで勝手に見てたら、自分でイスを作ってみませんか?って書いてあって。よくわからないけど、イス作るのってなんか面白そう!こんな世界もあるのか〜!って興味をもったのがきっかけです。
さか:
これまた、運命的偶然が!それまでは、デザインやデザイナーって仕事も意識せず?
うだ:
ビタ一文もデザインに興味がなくて(笑)美術か音楽の選択授業も音楽だったし。しかも、就職率も90何%とか書いてあったから、ここに行けばとりあえず、就職できるのかと(笑)
さか:
なるほど(笑)宇田川さんも、友達が部屋にパンフレットを忘れてくれなかったら今頃は全く違うことしてそうですね。
うだ:
そうだねえ。大学に行けたかもわからないし、浪人してたかもしれないし、想像がつかないですね。でも、とりあえず、デザインの世界にはいなかったと思う(笑)今だって、当時の自分が思っていたデザインとは全然別のデザインやってると思いますし。
さか:
当時イメージしてたデザインって仕事は、かっこいいイスのデザインしてみたい!とかそういうデザインのイメージですよね?
うだ:
そうそう、自分でモノを作れるってすごいじゃん!って思って、プロダクトデザイン専攻にしたんだよね。でも、パンフレットに書いてあったイスの課題はめっちゃ難しくて超大変だったっていう(笑)
おぐ:
そうそう、イスをデザインするってすごく難しいことだと思うんだよね。ただ人が安定して座るっていう行為に対して、デザインするって当時の俺にはまだ早いかなって思ってて。今後の俺のデザイナーとしての最終課題だと思ってるくらい。まぁ、やらないけど(笑)
うだ:
やらないんかい(笑)桑沢はイスの課題なかったのね?
おぐ:
2年制だからね。
うだ:
あー2年じゃイスはきついね(笑)
〜エピソード3に続く